シアトルの自閉症兄弟Max & Masonの成長記録

十数年の記録を順に載せていきます。最古記事(1)【ママ、マックス自閉症なの・・」から読んで頂けたら嬉しいです

21.2007年 グレープと梨だけの生活が10日以上続く

2007年

ABAセラピー、スピーチセラピー、ミュージックセラピー、

 

GFCFダイエット、バイオメデカルなど、あらゆる療育を試してきた。

  

 

残念ながらマックスには中々成果が表れない。

 

 

結局マックスの”極端な食事の改善””をしなければ成果は出ないという結論だ。

 

 

大胆な食生活改善に取り組む事になった。

 

数少ないマックスの食べ物の中で大好きな

 

MaCのフレンチフライはもちろんのこと、

 

クラッカー、手製のドーナツ等がすべて食べられなくなる。

 

食べられるのは、グレープと日本の梨だけになってしまった。

 

新しい食べ物、鶏肉、野菜、ごはんに挑戦する事になった。

 

 

スタートする前にマックスに何を何の為にするのかを絵を描いて

 

一生懸命説明をする。

 

以前にもフードセラピストに家に来てもらい、新しい食べ物に挑戦した。

 

結局失敗に終わった。

 

毎日 お皿に食べさせたい鶏肉やごはんを少しずつのせる。

 

いつもだと手でサッとお皿から出してしまう。

 

 

セラピーではまず手で触ることから始める。

 

嫌な食べ物は触る事も恐ろしいらしく恐々やっと少しだけ触る。

 

それができると次に手に持って台所のゴミ箱に捨てに行かせる。

 

触るのになれたら次に口まで持っていく練習だ。

 

マックスは、とうとう何も口の近くにもって行く事が出来ずに終わってしまった。

 

今回はどうだろう

 

たくさんストックしてあったクラッカーなどは全て捨てた。

 

マックスの食物がグレープと梨以外家から何も無くなってしまった。

 

数日間は、クラッカーを探しに何回もスットックルームに身に行く。

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クラッカーは無いので入れ物に残っているカスを舐めていた。

 

それも四、五日で諦めてしまった。

 

それでも毎日お皿に載せられる鶏肉やごはん、野菜には、一切手付けない。

 

十日過ぎても様子は変わらない。

 

十日間フルーツきり食べてないのに・・・・

 

でもマックスは癇癪も起こさずいつもの様に遊んでいる。

 

「すごいなぁ~ マックス」

 

マミーとダデイーの説明を理解して自分でも治そうと

 

がんばっているに違いない。

  

ある日

 

ダデイーと近くの公園から帰って来た途端に自分の部屋のベットに入り

 

ダデイーを部屋から追い出してしまった。

 

マミーが見に行くと布団をかぶってシクシク泣いていた。

 

車の中から遠くにマクドナルドの看板を見つけたらしい。

 

もう十日以上も果物以外 何も食べていないのだ。

 

泣きたいのは当然だ。

 

 

「マックス がんばろうね!」

 

 

マックスがいじらしく不憫でマミーは涙が止まらない・・・