31.2010年 ABAセラピーは続く
二人ともも自閉症と診断されてからはスピーチセラピーを週に2〜3度、
学校に通うようになってからは週に一度のスピーチセラピー。
そしてABA セラピー(
Appplied Behavior Analysis Therapy )応用行動分析療法と
呼ばれているセラピーを 2歳半で自閉症と診断されてからの数年は
ほとんど毎日、その後、週に3〜4回になったが受け続けた。
このセラピーは自閉症の症状を軽減して発達を促すと認められている唯一の療育法で、
小さいうちに始めれば始める程 効果があると言われている。
普通の子供であれば、赤ちゃんの時から母親とのコミュニケーションを重ねるうちに
自然に言葉を覚え会話が出来るようになる。
自閉症児はそのコミュニケーション能力がないので自然に覚えるということが出来な
い。フラッシュカードや写真を使いながら
「マミー」や「ダディ」を教え「ありがとう」「プリーズ」などの言葉を
ひとつひとつ毎日毎日繰り返して教える。
人の感情も理解出来ないということで
「ハッピーな顔」「悲しい顔」「怒った顔」
などを写真から学び人間の感情表現を学んでいく。
その後ひとつひとつ経験しながらその場面場面を写真のように
記憶して社会生活を学んでいかなくてはならない。
これらを考えただけでも自閉症の人達が生きていくということが
如何に困難かということが想像出来ると思う。
マックスもメイソンも診断されてからすぐスタートし
10年近くABAセラピーを続けている。
最初は相手の目を全然見られなかった。
自閉症の人にとって相手の目を見るということは
普通の人が怖いオバケを見るのと同じくらいの恐怖感を感じるらしい・・・
いつの間にか、ちゃんと相手の目を見られるようになっていた。
相手の感情はマックスもメイソンもよくわかっていると思う。
メイソンはマミーが怒っているなと思うと
「マミー ピース!」と言いながら背中をなでてくる。
マックスも自分が悪い事するとマミーの顔色をみるし
普通の子供と同じように人の感情はよく分かっていると思う。