14. 2005年 Maxは星の国から贈り物
2005年
ある本から昔 自閉症の子供の事を 「星の子供」と呼んでいたことを知った。
だからキラキラ光るものが 大好きなのかも知れない。
そう言えばマックスは太陽の光線にキラキラ浮かぶ細かい塵を
飽きずに幸せそうにじっと眺めている事がある。
「そうか・・・マックスは星の国からやってきたんだ」
「星の国からの贈り物なんだ・・」
自閉症の人達は見え方・聞こえ方が普通の人とは全く違うらしい。
聞こえてくる音も見える物も全ていっぺんにどっと
押し寄せてくるように見え聞こえるらしい。
私達は自分に話し掛けてくる声だけを聞き分ける力を持っているが、
自閉症の人達は、外の車の音、他の人の話し声等が一度に押し寄せ
自分に話かけている言葉を聞き取ることが大変らしい。
だからこちらの世界の生活がとても疲れるのだ。
そのためか時々、星の国に返してあげる時間が必要らしい。
マックスも一日一時間位 庭の芝生にゴロンとなって幸せそうな顔をして
空を眺めていることがある。
自分の部屋からみんなを追い出して一人になりたがる時間がある。
そういうと時はきっとあちらの世界に戻ってホッとしているのかも知れない。
でもあまり長くあちらの世界に行ってしまうのも困るので、
「ハ〜イ マックス!」
と呼びかけてこちらの世界に引き戻す。
戻ってきた彼はニコニコとして皆のいるリビングで遊びだす。
自閉症の中には多動で5分と落ち着いて座っていられない子供や
癇癪をすぐ起こす子供も多いが。幸いマックスは
キーキーと癇癪を起こす事はなくセラピストさんからは
「Happy Boy!」と呼ばれている。