6.2005年 ワシントン州立大学自閉症研究センターへ行く
2005年
シアトルのワシントン州立大学(UW)自閉症研究センターに申し込みをしてから半年
後、やっと順番が回ってきた。
最先端の自閉症研究センターでみてもらえる。
期待で胸がドキドキ・・・
待合室にかわいい6~7歳の男の子がおばあちゃんと順番を待っていた。
「ハ〜イ!」笑顔で挨拶をかわす。
とても自閉症には見えない。普通の子供だ。
おばあちゃんによると以前は全然、話ができなかったらしい・・・
期待に胸がますますふくらむ・・・
面談が始まる。
ショック!
半年待ったのにセラピーは「3か月間のみ」と期限を切られた。
3か月で何ができるんだろう?・・・
最先端の専門家集団と期待したセラピストさんはうちに来るセラピストと
外見は変わらない二十代の若い先生ばかりである。
きっとすばらしい自閉症セラピーのエキスパートにちがいない・・・
「まづ3か月のゴールを決めゴールに向かってやりましょう」という事で
①フォークとスプーンを使う
②コップで飲む(赤ちゃん用をつかっていた)
③新しい食べ物に挑戦(マックスはものすごい偏食だった)
三つのゴールを決め一週間に一度のセラピーが始まった
大いに先進的なセラピーを期待したが、少々がっかり・・・・
全く今まで受けているセラピーと変わりない・・・
考えてみれば3か月でそんなに変わるわけがない・・・
少々期待しすぎてしまった。
結局、ひとつもゴールに到達出来ないまま終わってしまった。
相変わらずシピーカップを使用しているし、フォークやスプーンは使えない。
フォークは使えないというよりクラッカーのようなものきり
食べないので使う必要がないのだ。
弟のメイソンはまだ9ヶ月だが、2歳の自閉症診断の予約をUWに入れた。
マックスのスケジュールは1週間びっしり詰まっている。
1日2時間のセラピーを毎日 家で受けたり、外で受けたり・・・
マミーは心身ともに休まる暇はない。
家でマックスがセラピーを受けている時もいつも聞き耳を立てている。
何しろ興味を引く教材を作るのは、マミーの役目なのだ。
喜んで2時間セラピーを受けてくれるとホッとするが、そんな日は滅多にない。
2時間の間に1~2回は必ずと行って良いほど泣き声が
セラピールームから聞こえてくる。
それはそうだよね・・・まだ3歳なのに2時間も部屋に入れられ
「Do this!」 「これ やれ!」とか「こっち みて!」だもの・・・
部屋に入るだけでもすごいよね・・・