12. 2005年 国の自閉症援助事情
2005年
プリスクール入学前はスピーチセラピーを
1日1時間 週に2~3回 国から無償でサービスを受けられる。
プリスクールでは、通常のクラスの他に
週に1回スピーチセラピーとオキュペーションセラピーがある。
そして年に2回 IEPミーティング(individual Education Plan)がある。
個人教育計画と呼ばれる会議を親、学校、療育関係者、
そして心理学者などが参加して開き子供のハンデイキャップを
補修するための療育プログラムを決定していく。
プログラムに満足いかない親は、専門家の意見書をとり
再度 IEPにはかり満足いくまで要求出来る。
アメリカは各州によって障害者に対する国の援助が全く異なる。
ワシントン州は自閉症の場合、学校以外はほとんど自費でセラピーを
受けねばならず親にはかなりの負担となっており、
子供の治療のために家を処分したという話も珍しくない。
完治出来なくとも少しでも改善できるものなら改善させ
将来の自立の道になんとか繋げたいという親の気持ちの表れであろう。
しかしワシントン州にも例外はある。
シアトルに本社のあるマイクロソフトとアマゾンだ。
社員は自閉症のためのあらゆるセラピー、医療は会社の保険でほとんど
補償してくれるという。
すごいな~・・・
またミリタリーで働いている家族は自閉症の子供一人につき
毎月3000ドルまで援助が出るそうだ。
すごいなぁ・・・
ワシントン州では保険に関しても自閉症であるために納得できない事が多い。
例えば会社の同僚の子供さんが 言葉が遅いという事でスピーチセラピーを
年間20時間まで保険が適用されている。
同じ会社の同じ保険でも、うちの子供のスピーチセラピーには適用されない。
生まれながらに持っている障害だから適用出来ないという事らしい。
(そりゃ ないよ~!!)
なんと理不屈な事!!
民間の保険は、自閉症の問題だけではなく普通の人が病気になり
当然、保険が適用されると考えていていても いざ保険の申請をすると
色々理由をつけて保険の支払いを拒否するケースが後を絶たない。
保険に入っているからと行って決して安心できないのが現実のようである。