シアトルの自閉症兄弟Max & Masonの成長記録

十数年の記録を順に載せていきます。最古記事(1)【ママ、マックス自閉症なの・・」から読んで頂けたら嬉しいです

16. 2006年 モーツァルトの音楽セラピー

2006年

音楽セラピーに出会った。

 

「音楽を聴く事により脳に刺激を与え集中力を養う」

 

自閉症に効果を示しているという情報を得てマックスとメイソンに

 

受けさせる事にした。

 

ビビアーノさんがクリニックを開いている。

 

ビビアーノさんは知的で美しく全く気負いのない自然体の美しい女性で

 

話をしていると心が癒される気がする。

 

ビビアーノさんの人間性であろうか。

 

子供用のジムのような施設で遊ばせながらじっくりと二人を観察している。

 

”メイソンは心配しなくて大丈夫よ

 

そんなに心配することは無いと言う。

 

どう言う根拠かわからないが、ビビアーノさんのような方から言われると

 

勇気が湧いて来る。

 

その後、ビビアーノさんの

 

メイソンは大丈夫

 

と言うこの一言にどれだけ救われたかわからない。

 

娘の心の支えとなった言葉になった。

 

マックスだけ音楽セラピーを受ける事になった。

 

小さい部屋に入り一時間ヘッドホーンでモーツァルトの曲とグレゴリオ聖歌

 

ベースにして作られた曲を聴くのだと言う。

 

マックスがジッと音楽を聴けるのだろうか?

 

と言うより前に帽子も嫌いで被らないマックスがヘッドホーンを

 

つけていられるのか?

 

驚いた事に何の抵抗もなくヘッドホーンを付け一時間聴いていた。

 

それを毎日10日間続けた。

 

効果はあったのだろうか?

 

残念ながら目に見える効果は、何も現れない気がする。

 

しかし もしかしたらマックスの心が癒されて

 

楽な気持ちになったかも知れない。

 

ヘッドホーンを付けて一時間も音楽を聴いていたと言うことは、

 

マックスにとって余程 心地良かったに違いない。

 

家でもモーツァルトやグリゴリオをかけているが、

 

特に聴き惚れている様子もない。

 

すでに騒がしい日常が戻っている。