シアトルの自閉症兄弟Max & Masonの成長記録

十数年の記録を順に載せていきます。最古記事(1)【ママ、マックス自閉症なの・・」から読んで頂けたら嬉しいです

28.2009年 マックスの悲痛な叫び

2009年

日々の生活は言葉がなくても毎日の繰り返しで

 

どうにか生活する事ができる。

 

おとなしいマックスも7歳になると言葉で言えないもどかしさであろうか

 

時々イライラしている時がある。

 

何が気に入らないのか全くわからない状態で

 

只、ひっくり返って泣いて叫ぶ。

 

「ワン ツー スリー ワン ツー スリー、レッツゴー、スクールバス

 

自分の意思が伝えられず、ただ浮かぶ言葉を泣きながら叫んでいる・・・

 

そんなマックスを見ていると切なくて、何とか言葉を取り戻してあげたいと

 

強く思う瞬間である。

 

 

一方メイソンはマックスの様な感覚障害もなく、

 

何処に行っても喜んで入って行き場所を選ぶ事はない。

 

近所に子供達が遊んでいる声が聞こえてくると

 

外に連れて行けと私の手を引っ張って行く。

 

子供達とコミュニケーションは取れないが、

 

みんなの後を喜んで追い駆け回っている。

 

でも子供は残酷だ・・・私がちょっと目を離すと4歳5歳の子供達が

 

メイソンに意地悪をする。

 

にこにこ見てるだけなのに・・・

 

「負けるな!メイソン」

 

セラピーでもお勉強を教えるとすぐ覚え何でもちゃんと理解する。

 

自閉症ではないのでは?・・」なんて思う事もあるが・・・

 

「マミーお腹が空いた」などの簡単なコミュニケーションが出来ないメイソンを見ると

 

やはり自閉症なんだ・・と改めて思う。

 

この五年間マックス、メイソンの為に出来る限りの治療を試みて来たが

 

残念ながらマックスには、なかなか結果が見えて来ない。

 

大きくなるに連れて、二人の違いがはっきり見えて来る。

 

マックスの様に食べ物を非常に選ぶ自閉症児の多くは、

 

感覚障害もひどく発話も厳しい事が分かる。

 

おそらく自閉症の原因は一つではなく複合的なものであろう・・

 

いつか医学が発展して原因が解明され治療法がみつかることを

 

願わずにはいられない。

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