シアトルの自閉症兄弟Max & Masonの成長記録

十数年の記録を順に載せていきます。最古記事(1)【ママ、マックス自閉症なの・・」から読んで頂けたら嬉しいです

55.2013年~2015年「マックス お家が壊れちゃうよ!」

マックスが11歳頃になると理由が全く分からず突然ガンガンが始まる。

 

パニックを起こすと額を近くの壁や柱にガンガン打ち付けるのだ。

 

11歳12歳13歳と大きくなるにつれて自傷行為は激しくなっていった。

 

額は腫れてしまいそれでもまたガンガン壁やドアに自分の額を打ち付けるので

 

額は割れ血がでてくる。

 

「マックス どうしたの?!」「どうしてほしいの?」

 

夜中にマックスの部屋からドンドンと鈍い音が聞こえてくる。

 

また額をどこかに打ち付けている音だ。

 

寝てくれたからといって安心が出来ない。

 

昼間でも夜でもパニックは突然マックスを襲う。

 

大好きなディズニーアイスショーにダディと出かけハッピーで帰ってきたのに

 

突然にガンガンとはじまる。

 

マックスは普段はハッピーフェイスの子供だが、ガンガン初まる直前には

 

目は吊りあがり鬼の形相に顔つきが豹変する。

 

「マックスに何が起こったんだろう…」

 

不満でガンガンするとは思えず何か身体の中から額をガンガンやらずに

 

いられないものが湧き上がってくるとしか思えない。

 

「自分でも止められないんでしょ?!マックス?!」

 

マックスだって物凄く痛いのに決まっている。

 

でもガンガンせずにいられないのだろう…。

 

まだ腫れている額がまた割れて血が飛び散る。

 

そう言えば2歳半の時に自閉症と診断されたが診断の根拠のひとつに

 

「額をゴンゴンテーブルにうちつける」というのがはいっていた。

 

止めようとするともっと暴れるので止めることが出来ない。

 

ただ治まるのをじっと待つ。

 

12歳〜13歳になると身体もマミーよりもずっと大きく力も凄くて、

 

とてもじゃないが止められない。

 

腕を強く掴まれただけで痣になってしまいこの頃のマミーの腕や手首は

 

痣だらけで腫れていた。

 

顔付きが豹変すると直ぐに「部屋に行きない!」と強く言う。

 

しばらく部屋からガンガンものすごい音が聞こえてくる。

 

「マックス 家が壊れちゃうヨ!」

 

静かになった頃 マックスの部屋に入ると部屋は大変なことになっている。

 

壁には大きな穴が空きドアまで穴が空いている。

 

これを全部マックスの額で空けるのだから半端ではない痛さのはずだ。

 

しかし一切マックスは泣いて騒ぐことはない。

 

時には15分位経つとリビングにひとりで降りて来る。

 

マミーが「OK?ハッピー?」と聞くとマックスはVサインをする。

 

マミーはマックスの腫れている額にすぐに熱さましシートを貼ってあげる。

 

我が家では熱さましシートは有難い必需品だ。

 

翌日はダディが壁、ドアの修理用品を買いに行き

 

日曜日にマックスと二人で修理が始まる。

 

修理した壁に日本の友人がマックスのために集めてくれたディズニーの

 

かわいいポスターを張れば修理完了!

 

しかし、しばらくするとまたガンガンが始まりマックスの部屋は穴だらけになり

 

また修理の繰り返しだ。

普段はこんなにハッピーなのに!

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